ゲームの面白さ

といっても、まだ本格的にMoEに復帰できるほどではないので、
いろいろと考えて行きたいことについてのメモを垂れ流します。


僕が前々から考えてみたかったことは、「ゲームの面白さって何?」
もっと限定すれば、「なにがMMORPGへと人々をひきつけるんだろう?」
ということです。


しばしばこういう問いは、ゲームをやることを手段とみなし、それを通じて達成される目的・充足される機能へと還元するか、あるいは「人々がいかにしてゲームをやっているのか」を記述するだけ、になりがちです。


そうではなく、ゲームをやることの「快楽」とでも言うべきもの、それは何なのか、ということを内在的に考えてみたいということです。


ここで、http://d.hatena.ne.jp/hiyokoya/comment?date=20051102のほうでhiyokoyaさんが御紹介されていたhttp://www.jesperjuul.net/text/gameplayerworld_jp/の論文のレジュメはすごく面白いです。


俺はどちらかというと社会学系なので、技術面での難しいことはわかりませんし、
hiyokoyaさんやhallyさんの議論にはぜんぜんついていけないんですが
ジュール氏の論文にアーヴィング・ゴフマンが参照文献として挙げられていたことに
かなり驚きました。


またほかにもKatie Salen, Eric Zimmerman氏のRules of Playのレジュメをざっと見ても、
かなりゴフマンの提示したモデルに近い議論が見られて驚きました。
http://www.kjps.net/user/nis/kuno-zemi/


いや、実は前までは、ゲーム研究というのはせいぜい、技術の研究か、
あるいは社会におけるゲームの悪影響(たとえば子供の教育面への影響など)とか
そういうレベルにすぎず、ゲーム内のその特性にまで踏み込んだ研究はないと
思い込んでいたからです。(ゲーム学会の報告内容を見るとそういうテーマばっかりですし・・・)


とりあえず、そういう議論の下地ができているようなので、
それを勉強するがてら、ゴフマンのゲーム研究のレジュメを
次から断続的に作って行きたいと思います。